人生100年時代、ホームシェアはシニアの生きがいに

主なポイント

  • 日本最高齢ホストは88歳のスーパーホスト
  • コロナ禍においても国内シニアホストの収入総額は約13億円に

主なポイント

  • 日本最高齢ホストは88歳のスーパーホスト
  • コロナ禍においても国内シニアホストの収入総額は約13億円に

人生100年時代と言われる中、国連は2021年のテーマを「すべての年齢のためのデジタルエクイティ」として指定し、特に高齢者によるデジタル世界へのアクセスの必要性を強調しています。

Airbnbでは今年9月27日、創業以来で累計10億人のゲストチェックインを達成しました。現在、世界的に消費者の旅行意欲は衰えず、この数年間で世界中の4,000都市で最初のAirbnbの予約が生まれるなど、さらに世界各地でより多くのホストに新しい経済的機会を創出しています。そして、その対象はシニアも例外ではありません。

2021年9月時点で、400万人にものぼる世界中のAirbnbホストの約15%がシニア(60歳以上)であり、シニアホストは、コミュニティで大いに愛される存在であり、2021年9月の時点でシニアホストの90%近くが5つ星レビューを獲得しています。

さらに2021年9月時点で、日本でも約15%がシニア(60歳以上)ホストで同様に高いレビューを誇り、日本だけでも過去1年間(2020年9月1日ー2021年8月31日)でシニアホストの収入総額は、$11,877,000(約13億円)*で、人生100年時代を生き抜く上でAirbnbは貴重な収入源となっています。

特に日本国内でシニアホストの割合が高い都市として目立つのは、那須塩原市、大分市、熊本市、伊東市、千葉市という結果になり、必ずしも大都市とは限らない地方での活躍が見受けられます*。

現在、88歳の日本最高齢、そしてスーパーホストとして兵庫県の淡路島で活躍する中川暎子さんは、次のように語ります。

「Airbnbでのホストの仕事は、私の生き甲斐そのものです。二世帯住宅の一階を利用して夫とB&Bを長年経営していました。夫が他界した後、やりがいがなかなか見つけられないでいる中、息子がAirbnbを薦めてくれました。息子が登録から予約管理、ゲストとのやりとりをサポートしてくれています。最近では、関西圏からの家族連れなどが多く、実家に帰ってきたようだと楽しんでくれます。1日一組限定で、広いお庭でBBQを楽しめるのが特徴です。淡路島の玉ねぎ、淡路ビーフの焼き方などを教えながら、私もまるで我が家に家族が遊びに来るような感じで楽しんでいます。夢は120歳まで続けることです!」

<現在もスーパーホストとして活躍する中川暎子さんのリスティング>

淡路島 1名よりワンフロア貸切OK! ゴンドラ有の広い芝生の庭も独占め

暎子さんのサポートをする息子の中川欣也さんは、大阪府に在住しながらリモートで遠方からお手伝いしています。「母が好きなことをできるよう、母の夢のお手伝いをしています。Airbnbのゲストはホスト個人に興味を持ってきてくれるので、母はSNSには自分が歩んできたこれまでの人生についてや、母の好きなネイルやマツエクなどの美容の話しなど、さまざまな話題をあげ、旅前からゲストとコミュニケーションが取りやすい工夫をしていている。たまに体調が悪くても、ゲストがくるとその様子を楽しそうに電話で話してくれるので、まさに日々の生き甲斐にもなっているのです」と語ります。

総務省の発表によると65歳以上の高齢者は前年比22万人増の3640万人、総人口に占める割合は同0.3ポイント上昇して29.1%となり、いずれも過去最高となりました。働く人全体に占める高齢者の割合も過去最高となっており、政府は高齢者の就労環境の整備を進めています。

高齢化が進む日本でもAirbnbの活用で、長い人生での収入源の確保、空き家や空き部屋の有効活用だけでなく、家族や地域の人々のサポートを得ながら、人と人との交流の機会をもたらして毎日元気でいられる生き甲斐が生まれていると言えます。

*2020年9月1日から2021年8月31日までの60歳以上のホストに関するAirbnbデータに基づく。