Airbnbが「体験」の新カテゴリ、「アニマル体験」を発表

※このプレスリリースは2019年10月3日にAirbnb Inc.が発表したプレスリリースの抄訳です。

Airbnb Inc.(本社:米国カリフォルニア州サンフランシスコ、以下:Airbnb、日本語名:エアビーアンドビー)は、本日、新しい体験カテゴリとなる「アニマル体験」を発表しました。動物をいたわりながら彼らの世話に精通したホストを通じて、ゲストが動物をより深く理解できる新カテゴリを設け、アニマルツーリズムの新しいスタンダードを確立しました。1,000件におよぶ体験を300種類以上の動物たちとその専門家が共同でホストします。ゲストは、コーギーとパドルボードをしたり、海洋保護活動家とカヤックに乗ったり、都市型養蜂家から学んだり、世界記録ブルドックスケーターとスケートボードを楽しんだりすることができます。

Photo courtesy of Airbnb

またほかにも、Airbnbのアニマル体験では保護犬とハイキングに出かけたり、アルパカと一緒にリラックスしたり、はたまた牛を抱きしめてみたり、忙しい都会人でも自然や動物とつながりを持てる、これまでにない体験を豊富にご用意しています。アニマル体験には、身近な動物からめずらしい動物まで、たくさんの動物たちと新しい方法でふれあう機会があります。ゲストは、動物にストレスを与えない方法で彼らを観察し、従来のアニマルツーリズムにおける動物との自撮りや曲芸観覧では味わうことのできなかった、動物とのつながりを感じることでしょう。

Airbnbは、誰でもどこでも居場所が見つかる世界を思い描いています。今日からその構想への情熱を人間だけではなく動物にも広げ、動物を伴う体験すべてにおいて動物福祉が守られるよう取り組んでまいります。現在、Airbnbの体験は世界各国1,000都市で40,000件以上ありますが、アニマル体験カテゴリには、ワールド・アニマル・プロテクションによる指導のもとで作成された、業界をリードする新しいAirbnb動物福祉ポリシーが適用されます。お茶目な子羊と紅茶を楽しんだり数日間にわたるサファリまで、動物の世話に精通したホストが実施するAirbnbのアニマル体験は、従来のアニマルツーリズムとは異なる新たな取り組みです。

Photo courtesy of Airbnb

Airbnbのアニマル体験は、動物をより深く理解し、今までにない方法でふれあうことができるだけでなく、アニマル体験のうち100件を超える体験が社会貢献体験というカテゴリに該当します。動物福祉に対するAirbnbの長期的な取り組みを強化すべく、社会貢献体験の予約による収益はすべて非営利団体に寄付されます。保護馬とのふれあい放鳥されたコンゴウインコを間近に観察する機会ロバと過ごす1日など、Airbnbのアニマル体験は動物保護や救助、医療などの活動を支援しながら、その影響力を拡大し、動物に寄り添う気持ちの育成に貢献します。

さらにうれしいことに、米国の大手動物専門ニュースサイトとして世界的に人気のあるモバイルアニマルコンテンツを提供するメディア、The Dodoと提携するAirbnbのアニマル体験も登場します。

AirbnbのCEO兼共同創業者であるブライアン・チェスキーは次のようにコメントしています。「テクノロジーが私たちの生活の大部分を占めるなか、自然や動物とのつながりは希薄になりがちです。ソーシャルメディアで動物のミームが大人気な理由もそれかもしれません。人生は動物と過ごすことでより豊かになりますが、多忙な人々にとって唯一動物とふれあう機会は、スクリーンを通じてだけになっています。Airbnbの動物体験なら、わずか数クリックで現地ホストと旅行者がその後、実際に出会うことができます」 

Photo courtesy of Airbnb

「多くの人が動物を愛しており、旅行中に動物とふれあいたいと思っています。同時に動物たちの幸せを尊重しながら自然の環境の中で動物と接したいという強い気持ちもあるのです」とワールド・アニマル・プロテクションの事務局長Alesia Soltanpanah(アレシア・ソルタンパナー)氏は語っています。「当団体の動物福祉専門家と協議して作成したこの新しい動物福祉ポリシーとAirbnbの創造性と献身を組み合わせることにより、冒険心に満ちたみなさんが動物の福祉を最優先する方法で、動物本来のかけがえのない魅力を体験できるようになりました」

Airbnb動物福祉ポリシーの概要

Airbnbは大手予約プラットフォームのなかでも、初めてワールド・アニマル・プロテクションと共同で進歩的かつ新たな動物福祉ポリシーに基づいた動物専門カテゴリ体験を提供します。

新ポリシーの概要は次のとおりです。

  • 野生動物に直接触れることはできません(禁止事項には、動物をなでる、動物に餌をやる、動物に乗るなどを含みますが、これらに限定されません)。*
  • 使役動物には1頭につき1人だけ乗ることができますが(最大で動物の体重の20%まで)、働かせすぎは厳禁とします。
  • 海洋哺乳類の拘束は厳禁とします。*
  • ホストは次の行為を行いません。象に乗ること、大型ネコ科動物とふれあうこと、野生動物の違法取引、キャンド・ハンティングやトロフィー・ハンティングなどの狩猟、娯楽を目的として動物に芸をさせることなど。
  • 責任ある旅行を行うため、自撮りの小道具として野生動物を使用せず、苦痛を伴うしつけも行いません。

*Airbnbは、今後もワールド・アニマル・プロテクションと共に、最新の証拠および研究結果に基づいた動物福祉へのアプローチを展開してまいります。

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Airbnbの主なアニマル体験は以下のとおりです。

ワールド・アニマル・プロテクションについて

ワールド・アニマル・プロテクションは50年間に渡り、動物保護に携わり、動物の生きる環境の改善に努めてきました。企業と協力のもと、各企業で飼育する動物に対して高水準の動物福祉が保証されるよう、また残酷な状況下における野生動物の売買、捕獲や殺害といった行為を阻止するよう、政府やステークホルダーと共に働きかけるなどの活動を行なっています。そのほかにも、災害時には、動物や生活を動物に頼らざるを得ない人々を救助する活動にも取り組んできました。さらに、ワールド・アニマル・プロテクションは動物福祉をグローバルアジェンダに加えるよう、意思決定者に影響を与え、動物の人生をより良いものにすべく啓蒙活動をしています。
詳しくは、www.worldanimalprotection.usをご覧ください。